これからの100年のために
木村商店、木村組を含め木村産業が1世紀の間、地域と共に歩んでこられたのもひとえに地元地域の多くの関係者に支えられてきたことの賜物だと心より感謝しています。
また、多くの社員の努力の積み重ねが安心と信頼を築いて、今の木村産業があるのだと考えています。
現在、私たちを取り巻く事業環境は急速に変化しています。そのような中で木村産業は、これからもお客様に心から喜ばれるよう更なる研鑽につとめ、新たな取組みに積極的に挑戦してまいります。
今までのように建造物を建設するのみではなく、そこに存在する人々の営みにも関わっていきたいと考えています。
近年、時代の流れとともに、人と人とのつながり、人と社会とのつながりが疎遠になり、地域が分断されているように感じます。
地域に活かされてきた私たちは、事業を通じて新たなつながりを創出することをめざし、それはそこに暮らす一人ひとりの心豊かな生活に結びつくと確信しています。
時代の先を見ながら、これからも挑戦しつづけることが私たちの使命です。
木村産業は、明治時代に鍛冶屋として起業いたしました。
そして、生業を通じて地域発展に貢献したいとの想いから、大正時代に建設資材・火薬類販売、更には土木・建築事業に着手しました。
私たちは地域の国土開発に伴う事業に積極的に取組み、昭和初期には東洋一の規模を誇った小牧ダム建設に参画するなど、その想いを実現することができました。
また時を同じくして、私たちは自らの技術で鉄筋コンクリート構造の3階建て社屋を建設しました。
当時、県下のコンクリート建造物は同社屋と富山県庁だけでした。
建物正面ファサードの三連アーチ、唐草模様やライオンを描いたレリーフといった西洋建築様式の装飾は、今も当時そのままの姿で残っています。
さらに戦後には、社屋2階は金屋劇場として、地域の多くの人々に親しまれて参りました。
「事業を通じて、そして新たな起業活動を通じて地域社会に貢献する」という姿勢は今も不変です。
累々と刻んできた1世紀以上の伝統をこの先100年の基盤とし、私たち木村産業は今後もこの地と対話をしつづけてまいります。